ニュースリリース

食品と人間の健康に関する科学的研究を通じて「健康科学研究所」は、健康づくりのお手伝いをしていきます。

ニュースリリース

2014年6月9日

〈ご参考資料〉

サントリーウエルネス株式会社

「オリーブOPX※1による血管内皮機能※2低下抑制効果」と
「オリーブOPXとブドウのポリフェノールの
組み合わせによる血管内皮機能改善効果」を確認
― 国内外2つの学会で発表 ―


サントリー健康科学研究所(所長:柴田浩志、大阪府三島郡島本町)は、オリーブOPXについて2つの新たな効果を確認しました。
動物試験(ラット)において、オリーブOPXが血管内皮機能の低下を抑制することを新たに確認し、第14回 日本抗加齢医学会総会(2014年6月6日〜8日、大阪府)にて発表しました。
また、ヒト試験において、オリーブOPXとブドウに含まれるポリフェノールの組み合わせが血管内皮機能を改善することを新たに確認し、第82回 欧州動脈硬化学会(2014年5月31日〜6月3日、スペイン マドリッド)にて発表しました。

※1 果汁由来のポリフェノール高含有オリーブ抽出物

※2 血管の最も内層に位置する血管内皮細胞が有している血管の健康を保つ機能

【研究の背景】
近年、日本人の4人に1人が心血管疾患により死亡しています。一方で、ギリシャなど“地中海食”を取り入れている地域では心血管疾患の発症率が低いことが報告されています。“地中海食”の重要な構成要素の1つであるオリーブオイルに含まれるポリフェノールは、心血管疾患の発症リスクである血管内皮機能の低下を抑制するといわれています。
今回我々は、オリーブに含まれるポリフェノールはオリーブ果汁に多く含まれることに着目し、果汁由来のオリーブ抽出物(オリーブOPX)の摂取が血管内皮機能の改善効果を示すかどうかを検証しました。

今回の発表演題と発表者は以下のとおりです。

▼発表演題I
「DOCA ― 食塩高血圧モデルにおけるオリーブポリフェノールの血管内皮機能改善効果」
発表者:サントリー健康科学研究所 小南 優
第14回 日本抗加齢医学会総会(2014年6月6日〜8日、大阪府)にて発表

▼発表演題II
オリーブとブドウ種子抽出物摂取により健常者の血管内皮機能が改善する(無作為化比較対照試験)」
(Supplementation of olive and grape seed extracts improves vascular function in healthy humans; a randomized controlled study)
発表者:サントリー健康科学研究所 小南 優
第82回 欧州動脈硬化学会(2014年5月31日〜6月3日、スペイン マドリッド)にて発表

■発表演題I
「DOCA ― 食塩高血圧モデルにおけるオリーブポリフェノールの血管内皮機能改善効果」

<試験方法>
通常飼料を与えた正常ラットと同高血圧ラット、通常飼料にオリーブOPXを重量パーセントで0.05%混ぜて与えた高血圧ラット、同0.15%混ぜて与えた高血圧ラットの4種類を用意し、5週間摂取させた後、血管内皮機能を測定しました。血管内皮機能はアセチルコリンに対する血管弛緩性を指標に評価※3しました。

※3 血管を弛緩させる作用を持つアセチルコリンを血管に添加することにより、血管の弛緩性を評価する方法。弛緩率が高いと血管内皮機能が高く、低いと血管内皮機能が低い。

<結果I>
血管弛緩性を評価※4した結果、摂取後5週目に、通常飼料を与えた高血圧ラットで顕著に血管弛緩性が低下したのに対し、オリーブOPXを0.15%与えた高血圧ラットではこの低下が有意に抑制されました(図1)。

※4 アセチルコリンを10−5 mol/Lの濃度で血管に反応させた時の弛緩率

(図1)

<考察>
今回の実験から、高血圧ラットにおいて、オリーブOPXが血管内皮機能の低下を抑制することが明らかになり、オリーブOPXは血管を柔軟に保つ効果が期待されます。

▼「日本抗加齢医学会」について
加齢現象や老化の研究が進む中、老化の病的プロセスを予防する抗加齢医学を追求して実践することにより、生活者のQOL(Quality of Life)向上を図ることを目的として2001年に設立された学会です。

■発表演題II
「オリーブとブドウ種子抽出物摂取により健常者の血管内皮機能が改善する(無作為化比較対照試験)」

<試験方法>
健常者を2群に分け、一方は試験食品(オリーブOPX(50mg/日)、ブドウ種子OPC※5(75mg/日)とビタミンC(100mg/日)を含む食品)を、もう一方はプラセボ食品(有効成分の入っていない食品)を4週間摂取しました。3週間のウォッシュアウト期間※6を設けた後、食品を入れ替えて4週間摂取しました。試験開始前と試験終了時(摂取4週間後)に1回ずつ、食品を入れ替えた後にも同様に1回ずつ合計4回、血管内皮機能と酸化ストレスマーカーを調べました。
血管内皮機能はFMD※7値、酸化ストレスマーカーは尿中8-OHdG※8を指標に評価しました。

※5 ブドウの種に含まれる抗酸化力の高いポリフェノール

※6 試験食品、プラセボ食品を摂取しない期間

※7 FMD(Flow-Mediated Dilation)は血管内皮機能を測定する指標で、数値が高い方が血管が柔軟であると言われています。健常値の目安は6%以上で、5%未満で血管内皮機能障害が疑われると報告されています。

※8 8-OHdGは、活性酸素による生体への影響を鋭敏に反映する現在最も広く用いられている酸化ストレスマーカーの1つです。

<結果II-1>
血管内皮機能を評価した結果、試験食品を摂取した場合、プラセボ食品を摂取した場合に比べて、有意にFMD値が改善しました(図2)。

(図2)

<結果II-2>
酸化ストレスマーカーを評価した結果、試験食品を摂取した場合、プラセボ食品を摂取した場合に比べて、有意に尿中8-OHdGが改善しました(図3)。

(図3)

<考察>
今回の実験から、オリーブOPXとブドウ種子OPCの摂取により、健常者の血管内皮機能が改善することが明らかになりました。また、酸化ストレスマーカーの低下が認められたことから、オリーブOPXとブドウ種子OPCの摂取によって血管を酸化から守ることが、血管の柔軟性を改善していると推測されます。血管内皮機能が低下すると、動脈硬化が発生しやすいといわれているため、オリーブOPXとブドウ種子OPCには、動脈硬化予防が期待されます。

▼「欧州動脈硬化学会」について
欧州動脈硬化学会(European Atherosclerosis Society)は、動脈硬化の原因、治療法、および予防法の理解向上を図ることを目的として1964年に設立された学会です。同学会は欧州で心血管疾患のガイドラインを制定する立場にあり、権威ある学会として認識されています。



以上

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