意外と知られていない中性脂肪の真実!

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「意外と知られていない中性脂肪の真実!」

Q

「健康診断でよく目にする中性脂肪が動脈硬化に深く関わっているって、ホントですか?」

A

「糖質や脂質の摂り過ぎで、肥満の原因になる中性脂肪が増えることはよく知られています。しかし、中性脂肪が血管の老化に深く関わっていることや、多くの人が気にしているコレステロール値に影響していることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
健診などで名称はよく目にしますが、意外と知られていない中性脂肪の働きと数値の意味について、ご説明いたします。」

中性脂肪の数値に注目! ※基準値は目安です。 大切だけれど、増え過ぎると問題!健診値が150mg /dl 以上なら要注意!

本来は、生きるために欠かせないエネルギー源

――そもそも中性脂肪はどんな働きをしているのでしょうか。
 いちばん重要な働きは、私たちが活動する際のエネルギー源になること。体を動かすためのエネルギーは、食事で摂った主に糖質や脂質からつくられていますが、余分に摂り過ぎた糖質や脂質は肝臓で中性脂肪につくりかえられて皮下や内臓に蓄えられ、必要な時に分解されてエネルギーとして使われます。
 また、中性脂肪が蓄えられる場所にも意味があります。おしりに脂肪がないと、座っていても痛いでしょう(笑)。皮下脂肪があるおかげで体温を一定に保ったり、衝撃を吸収したりすることができますし、内臓脂肪にも臓器を保護するという大切な役割があります。
 このように、中性脂肪としてエネルギーを蓄え、必要に応じて引き出して使う体の仕組みは、飢餓の時代でも生き延びられるように備わった生命維持の機能だと考えられています。
 しかし、飽食の時代ともいわれる現代、蓄えを引き出す必要が生じることは少なく、たまるばかりの中性脂肪が肥満やメタボリックシンドロームの温床になってしまうのです。さらに、過剰な中性脂肪は、血液中にあふれ出します。

こんな生活が中性脂肪を増やす! ・脂っこい料理が好き ・満腹になるまで食べる ・ごはん、パン、麺類の摂取量が多い ・お菓子や果物をたくさん食べたり、毎日お酒を飲んだりする ・食事時間が不規則 ・運動習慣がない ・熟睡できない チェックが多いほど、すぐに生活習慣の見直しを! 監修/寺本 民生先生

中性脂肪が増えると、善玉のHDLが減る!

――中性脂肪値が高いと、どんな問題があるのでしょうか。
 一つは、善玉コレステロールのHDLを減らし、悪玉コレステロールのLDLを増やしてしまうこと。善玉のHDLが減ることで、増え過ぎた悪玉のLDLは体内を巡る間に小型化。血管の内壁に入り込みやすい「超悪玉LDL」になり、動脈硬化を進行させてしまいます(下左図)。
 過剰な中性脂肪が直接血管にたまったり傷つけたりすることはなくても、こうしてコレステロールのバランスを崩し間接的に血管の老化を進める点が大きな問題なのです。
 もう一つの問題は、たまった内臓脂肪細胞から分泌される物質が、血糖値の上昇を抑えるインスリンの働きを妨げること。そのため、糖尿病のリスクも高くなります。

中性脂肪が増え過ぎるとコレステロールのバランスが悪くなり、血管の老化が進む!
中性脂肪が多い人の血液 善玉のHDLが減り、悪玉のLDLが増えて小型化しやすい。このような状態が続くと…小型化した「超悪玉LDL」が血管の
内壁に入り込み動脈硬化が進行する。 血管の老化が進む!
健康な人の血液 健康な人の血液には、中性脂肪と善玉のHDL、悪玉のLDLがバランス良く存在する。
動脈硬化を加速させる活性酸素に注意! 中性脂肪値が高い人は、たとえLDL値が低くても、悪玉のLDLが小型化しやすいことが分かっています。小型化した「超悪玉LDL」は、活性酸素によって酸化されやすい性質があり、動脈硬化をさらに加速させます。そこで、体内の活性酸素を増やさないように紫外線を避ける、ストレスをためない、禁煙する、抗酸化成分を摂るなどの工夫が大切です。

中性脂肪値が高くても、約1週間で減らせる!

――中性脂肪を増やさないためのポイントを教えてください。
 中性脂肪が増え過ぎる主な原因は、食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足。しかし、その生活習慣を見直せば、約1週間で確実に成果が表れます。例えば、特に中性脂肪値が心配な人は、健診の1〜2週間前からお菓子やお酒を断って受けてみると、数値の劇的な変化を実感できるでしょう。  食事が“摂る”側の改善なら、“使う”側の改善が運動。年齢を重ねると、見た目がそれほど変わらなくても、筋肉が減り中性脂肪が増えやすくなるので、意識的に体を動かして、エネルギーを消費する筋肉をつけるようにしましょう。
 特に女性は更年期以降、脂質を調節している女性ホルモンが減るため、生活内容に変化がなくても中性脂肪が蓄積しやすくなります。下記の生活習慣を取り入れ、血中脂質のバランスの良い体を維持しましょう。

中性脂肪がたまりにくい体をつくる生活習慣 「食生活」食べ過ぎに気をつけ、アルコールは適量を楽しみましょう:糖質や脂質は控えめに。青魚のDHA・EPA、大豆製品のレシチンは中性脂肪を減らす働きがあるので積極的に。「体重管理」毎日同じ時間に体重を量り、記録する習慣をつけましょう:体重が増えるということは、中性脂肪も増えているということ。肥満の人は体重の約3%減らすことを目標に。「運動習慣」エネルギーをたくさん消費する大きな筋肉を動かしましょう:誰でも手軽にできるウォーキングや、おしりから背中、太ももなどのストレッチがおすすめ。1日合計30分以上を目安に。「睡眠」6時間ぐらいの正しい睡眠がとれる環境を整えましょう:睡眠時間が短過ぎたり長過ぎたりすると、中性脂肪値が上がりやすくなることが睡眠の研究からも分かっています。SLEEP.2008 May 1;31(5):645-652.
動脈硬化に深く関わる中性脂肪。生活の工夫で上手にコントロールし、若々しい血管を維持しましょう!
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