かぜ・インフルエンザに負けない生活習慣

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正しい知識で、防衛体制を万全に!
「かぜ・インフルエンザに負けない生活習慣」

Q

「かぜとインフルエンザの予防対策について、教えてください。」

A

「かぜやインフルエンザのウイルスが勢力を増す季節です。この冬こそ、ウイルスに負けないで過ごしたいもの。そこで今回は、かぜとインフルエンザの違いから、予防のための対策、免疫細胞が元気に働く体づくりの工夫まで、ウイルスから身を守るポイントを整理。正しい知識こそ、何よりの防衛策です!」

かぜとインフルエンザの特徴

ウイルスの特徴を知ることが予防対策の第一歩!

空気が乾燥してきたらインフルエンザへの警戒警報感染者の飛沫にはウイルスがたっぷり含まれているので要注意!

ウイルスは、冷たくて乾燥した空気が大好き!
 インフルエンザの流行は毎年12〜2月がピークです。右のグラフでも分かるように、空気が冷たく乾燥してくるとともに、空気中のウイルスの生存率が高くなり、私たちの体内に侵入する機会をねらっているのです。


かぜとインフルエンザは
まったく別のもの

 かぜとインフルエンザは、ウイルスも治療法もまったく異なります。ウイルスの感染力が強く、症状が重いのがインフルエンザです。
 一方、かぜはいろいろなウイルスが引き起こす症候群で、インフルエンザと違ってワクチンや抗ウイルス薬はまだありません。安静にすればほとんどは治りますが、かぜは「万病のもと」。油断はできません。


ウイルスの主な感染経路は3つ
 インフルエンザには、主に2つの感染経路があります。
 1つは、感染した人の咳やくしゃみなどの飛沫に含まれ飛散したウイルスを直接吸い込む「飛沫感染」です。ウイルスに感染した人がくしゃみを1回すれば、ウイルス入りの飛沫が約200万個、咳1回では約10万個が約2m先まで飛び散るといわれています(右図)。
 もう1つは、小さな粒子になって空気中に長く漂っているウイルスを吸い込んでしまう「空気感染」です。
 また、かぜの場合に多いのは、手を介した「接触感染」です。かぜにかかっている人が触れる車内の手すりやドアノブなどには、ウイルスがついています。そこに接触した手で直接、目や口や鼻を触ると、体内にウイルスが入ってしまう危険性があります。


まず、ウイルスを寄せつけないこと。マスク・手洗い・うがいの徹底を!

基本的な予防こそ、実は最大の防衛法
 かぜもインフルエンザも、予防の基本は「感染者からウイルスをもらわないこと」。そのためには、人が多く集まる場所にはできるだけ近づかないことですが、実際には難しいのが現実でしょう。
 そこで、外出時には「マスク」を、帰宅後は「手洗い」と「うがい」を徹底しましょう。マスクは他人の飛沫を吸い込むのも自分の飛沫が飛び散るのも防ぎます。また、手についたウイルスは軽く洗う程度では落ちないので、下図のように石けんを使って丁寧に洗いましょう。うがいは天井を向いてのどの奥まで洗浄を。
 目に見えない敵に対しては、こうした基本的な習慣を怠らないことが大切です。

ぜひ習慣にしたい「鼻呼吸」
 無意識に口で呼吸をしている人も多いようですが、口呼吸では、冷たく乾いた空気が直接のどや気管に送られてしまい、粘膜が乾いてウイルスに感染しやすくなります。
 そこで鼻呼吸に変えれば、吸い込んだ空気中の汚れが鼻腔の粘液や繊毛によってキャッチされ、さらに鼻腔内の湿り気と温度でウイルスの生存率が下がります。口もとをしっかり結ぶクセをつけると、自然に鼻呼吸になります。

室内では湿度管理も忘れずに
 室温は20度程度、湿度は加湿器などで50〜60%を保ちましょう。部屋の空気を時々入れ替えることもお忘れなく。

手洗いはこまめにしっかりと!

敵が体に侵入してもただちに撃退!体の中から、ウイルスに負けない力を!

バランスのとれた食事と十分な睡眠が不可欠
 同じ環境でもかぜにかかりやすい人とかかりにくい人がいるように、最後に頼りになるのは体に備わった抵抗力。その力を支えているのが、侵入したウイルスと戦う免疫細胞です。免疫細胞がきちんと働くためには、食生活もとても大切です。免疫細胞の材料となるタンパク質や、その活動を助けてくれるビタミン類は過不足なく摂りましょう。また、免疫細胞は夜寝ている間につくられます。十分な睡眠は抵抗力を維持する基本です。

免疫機能を活性化する乳酸菌なども積極的に
 日ごろから抵抗力がきちんと働くためには、免疫細胞が多く集まる腸の調子を整えておくことが重要です。腸の働きに乳酸菌が役立つことはよく知られていますが、日本人が食べてきた漬物や味噌、納豆などに含まれる植物由来の乳酸菌には、免疫細胞を活性化する働きがあることが最近の研究で分かっています。これらの食品も食生活に上手に取り入れましょう。食生活は病気に負けない体をつくる「基本のき=v。免疫細胞が活性化する上手な食生活を。

Point1 免疫細胞の働きを助ける植物由来の「プロテクト乳酸菌」を!
Point2 毎年インフルエンザのワクチン摂取を!
毎日の生活習慣の工夫こそ、健康の土台。免疫機能がしっかり働く体をつくっておきましょう!
監修/加地 正郎先生
監修/加地 正郎先生 久留米大学名誉教授・呉共済病院名誉院長・医学博士

1924年熊本県生まれ。九州大学医学部卒業後、九州大学第一内科入局。
久留米大学医学部内科教授を経て現職。専門は内科学・臨床ウイルス学・生気象学。
中でもインフルエンザの研究で広く知られる。著書に『インフルエンザの世紀』(平凡社新書)などがある。

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