サントリー健康情報レポート

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基礎健康力を支えるDHA・EPAは、免疫にも役立っていた!健康リスクが気になる時こそ、注目したい免疫力!
DHA・EPA習慣で基礎健康力を維持することが免疫力の鍵に!?
DHA・EPAでしっかりガード!
目次 ぜひ押さえておきたい!6つのトピックス
  • ①健康の土台「基礎健康力」
  • ②「免疫」とは?
  • ③「自然免疫」と「獲得免疫」
  • ④免疫において重要な栄養素とは?
  • ⑤DHAのさまざまな効果
  • ⑥免疫力を高める生活習慣

1 健康の土台「基礎健康力」DHA・EPAは、その鍵を握る重要な栄養素です。

これまでの生活習慣が一変し、健康不安が高まった2020年。
体の免疫力の大切さを改めて実感されている方も多いのではないでしょうか。

そうした中、注目しておきたいのが、
確かな健康の土台である「基礎健康力」です。
青魚に多く含まれるDHA・EPAは、
この「基礎健康力」のカギを握る重要な
栄養素であり、さらに近年の研究では、
「免疫」に役立つことも明らかになってきました。

2 「免疫」とは?疫を免れるために体に備わる大切な仕組み

風邪、インフルエンザ、アレルギー、食中毒…。
私たちの体は、1年を通じて常に病原菌や
ウイルスによる感染リスクにさらされています。
その中で、病気にならず健康で
暮らせている理由は、体に備わる
「免疫」という仕組みが、体に害を及ぼす
外敵から身を守ってくれているからです。

そこで、この「免疫」に対して、
DHA・EPAはどのように役立っているのかを、

DHA EPA

TVの免疫対策でも話題の森田豊医師にわかりやすく解説していただきました。

DHA・EPAは、免疫においても有能なサポーターなんです。

監修/医師・健康アドバイザー
元ハーバード大学専任講師

森田 豊先生

医師として、さまざまな病気の解説や医療に関する種々の問題に取り組む。特に中高年世代の健康問題に詳しく、TVなど多くのメディアでも活発な活動を続けている。

3 「自然免疫」と「獲得免疫」

免疫には3つの段階があり、体内では「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。
「自然免疫」はもともと備わっている防御能力で、異物が侵入すると素早く攻撃を仕掛けます。一方、「獲得免疫」は異物を記憶し、抗体をつくってから攻撃するもので、ワクチンなどもこの働きを利用したものです。

いずれも、体内の細胞の働きであることから、適切に働くためには栄養が不可欠となります。

病原体から体を守る3段階の免疫機能 病原体が体内に侵入 体外で防御 体内で防御

4 免疫において重要な栄養素とは?DHA・EPAは免疫にとっても重要な栄養素の一つ

人間の免疫力は、栄養によって支えられており、
低栄養では感染症に対する免疫機能が低下してしまいます。
免疫において特に重要な栄養素が、
ビタミンとミネラル、そしてDHA・EPAなどの
オメガ3脂肪酸です。

これらの最適な摂取は免疫機能の正常化に寄与し、
感染のリスクや期間、重症度を低下させるのに、
役立つといわれています。

ビタミン:ビタミンA、B6、B12、C、D、E、葉酸 ミネラル:亜鉛、鉄、セレン、マグネシウム、銅 オメガ3脂肪酸:DHA・EPA
DHA・EPAは免疫にとって重要な栄養。その点からも、しっかり補うことが大切ですね。
ここがポイント

DHA・EPAは、炎症の調整役!

DHA・EPAは免疫にとって重要な栄養であるとともに、
過剰な炎症応答を抑えるという特長を持っています。

DHA・EPAは免疫が働く際の過剰な炎症応答を抑制します。

たとえば、風邪をひくと熱が出たり、喉が痛くなったりしますが、これは免疫細胞が病原体を倒そうと闘うことで生じる炎症です。しかし、炎症応答が過剰になると、生体組織にも障害が起こってしまいます。

正常 炎症は免疫細胞と病原体が闘うことによる反応 過剰 炎症応答が過剰になると、生体組織にも障害が こうした炎症をオメガ3脂肪酸 DHA EPA が制御!

DHA・EPAには炎症応答を抑制する働きがあり、周りの生体組織がダメージを受けないようにコントロールしています。

このような正常な免疫機能を保つためにも、DHA・EPAを積極的に摂取しましょう!

DHA・EPAと同様に、青魚に多く含まれるビタミンDの免疫に対するチカラにも注目!

骨や筋力の健康など、さまざまな健康効果で知られるビタミンDですが、近年では免疫に対する働きにも注目が集まっています。ビタミンDには、自然免疫を活性化する感染防御作用や、獲得免疫の制御作用があり、これらによって免疫機能を調整しています。DHA・EPAとともに、意識して摂り続けたい栄養の1つです。

ビタミンD 自然免疫の活性化 + 獲得免疫の制御 ▶ 免疫機能の調整

5 免疫以外にも、基礎健康力を支えるDHAのさまざまな効果が実証されています。

01
血液が心配
ドロドロが気になる

血液サラサラ効果

DHA・EPAはドロドロの血液をサラサラの血液にしてくれます。サントリーの研究でも、DHA・EPAに血液の流れを改善する効果があることを確認しました。

DHA・EPAの摂取で血液の流れが良くなる
02
こってりした食事が好き
中性脂肪が気になる

中性脂肪減少効果

中性脂肪増加は肥満や健康リスクの増加につながります。サントリーの研究では、DHAとEPA、ゴマの抗酸化成分とビタミンEの組み合わせが、中性脂肪値を減少させることを実証しています。

DHA・EPAにゴマの稀少成分とビタミンEを組み合わせると中性脂肪値を低減
03
60歳以上
物忘れが気になる

認知機能に良い効果

国立長寿医療研究センターでは60歳以上の方の血中DHA濃度の高さで10年後の認知機能低下リスクが異なるか検討。血中DHA濃度が高い人は認知機能が低下しにくいという結果に。

血中DHA濃度が高い人は認知機能が低下しにくい
04
生活習慣が気になる
魚をあまり食べない

生活習慣病*予防効果

国立がん研究センターは魚介類摂取量と生活習慣病発症の関係を調査。DHAを多く含む脂の多い魚は、摂取量が増えるに伴い、特に男性では発症リスクが減少することがわかりました。

脂の多い魚を多く食べる人は生活習慣病(糖尿病)リスクが低い
DHAは全身の細胞で活躍する基礎健康力の要

心臓・脳・血液など、頭からつま先まで、私たちの体を構成する数十兆個の細胞ひとつひとつに、DHAが存在。それぞれの細胞の柔らかさを保つ役割を果たし、全身の健康の基盤を担っています。DHAは体内ではつくられにくいので、さまざまな健康効果を享受するためにも、毎日積極的に取り続けることが大切です。

体内の脂質中に占める脂肪酸の組成(%)脳8.4% 母乳0.9% 皮膚1.8% 血液7.6% ※Lipids 26(6);421-425, 1991 日本食品標準成分表2020年版(八訂)脂肪酸成分表編 J invest. Dermatol.96(1);10-15, 1991 Heart 94;316-321,2008 を元に作成
DHAは体内で作られにくい栄養素。毎日積極的に摂り入れて、基礎健康力を高めましょう。
基礎健康力を高めることで全身にさまざまな健康効果!免疫 認知機能 血液 DHAは全身の細胞で活躍する、「基礎健康力」の要!

6 今日から手軽に実践できる免疫力を高める生活習慣

免疫力を高めるためには、規則正しい生活習慣がとても大切です。
毎日の生活の中で手軽に実践できるおすすめの習慣をご紹介します。

体を動かす

体温を上げ、免疫力を高めるために大切なのが運動です。適度な運動を生活の中に取り入れて習慣化しましょう。

おすすめは、ウォーキング!

体を温める

お湯にゆっくりつかることで、免疫細胞は活性化すると報告されています。40℃前後で10分くらいはつかるのが良いでしょう。

忙しいときは、足湯もおすすめです!

よく笑う

笑うと免疫細胞が活性化するという研究データが出ています。ささいなことにも、笑顔がつくれる習慣を身につけたいものですね。

はじめのうちは作り笑いでもOK!

ぐっすり眠る

寝不足は自律神経のバランスを乱して、免疫力を下げてしまうため、睡眠は毎日しっかりと。

眠るのが無理でも、早めに布団やベッドに

栄養バランスに気をつける

免疫を機能させるには、特にビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の摂取が大切。中でも、DHA・EPAは魚食量が減少しているうえ、年齢とともに体内から減少するため積極的に補いましょう。

足りないと感じたら、サバ缶やサプリメントなども上手に活用を!
DHA・EPAと生活習慣の工夫で免疫力を高めて、これからも盤石な健康を。