「一度おたふくカゼになったからもうかからない」「はしかは経験済みだから心配ない」という話を聞いたことはありませんか?一度、病気にかかって治ったら、次はかかりにくい、同じ病気を繰り返しにくいのも、免疫力の大切な働きです。これは免疫記憶と呼ばれるもので、人間のカラダはつくづく不思議なチカラを秘めているものだと実感させられます。普段は何も感じませんが、実は、免疫力は私たちのカラダを24時間、病原体から守り続けているのです。
免疫力と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?健康なときは気にならないのは、当然のことかもしれません。でも、もし免疫力がなかったとしたら、私たちのカラダはどうなるのでしょう?
目には見えませんが、空気中にはたくさんの病原体がただよっています。病原体とは俗にいう「バイ菌」のこと。病気を引き起こすウイルス、細菌、カビなどがそれにあたります。実は、こうした病原体は常にカラダの中に侵入してくるのです。この病原体がカラダの中に侵入することを感染といいます。でも、すぐに病気になることはありません。それは、外敵からカラダを守る免疫力を備えているからなのです。

