「脚の老化問題」への取り組み ~健康に歩きつづけるために~

サントリー健康科学研究所の研究レポートをご紹介します。

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サントリー健康科学研究所 研究レポート #1 「脚の老化問題」への取り組み ~健康に歩きつづけるために~

“歩くのが遅くなり、信号が変わる前に横断歩道を渡りきれない”“つまずきやすくなった”と感じることはありませんか?近年、高齢者人口の増加とともに、中高年の間でそういった「脚の悩み」が増えているようです。サントリー健康科学研究所は、現在、注目を浴びている、脚の老化問題にいち早く取り組んでいます。今回はその研究成果について、ご紹介いたします。

脚の老化は何を引き起こすのか?

「脚の老化」はなぜそれほどまでに注目されているのでしょうか。脚の老化によって、「立つ」「歩く」ことが難しくなると、暮らしの中の自立度が低下します。そうなると、要介護や寝たきりにつながる可能性が高くなるため、高齢化社会が進む今、注目を浴びているのです。要介護者の人数は近年、増加の一途をたどっています。また、要介護となる大きな原因のひとつとして、運動器の衰えに関わる「骨折・転倒」「関節疾患」が挙げられているのです。

支援・介護が必要となった主な原因 25%運動器の障害(骨折、転倒、関節疾患、脊髄損傷) 18.5%脳卒中 15.8%認知症 13.4%高齢による衰弱 27.3%その他 その原因のトップは運動器の障害=ロコモ ※厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査」より改変
・脚の老化の原因とは?

脚の老化には、「ひざ軟骨の減少」と「脚の筋肉の衰え」が大きく関わっているといわれています。それにより、ひざ関節がうまく動かせない、歩行速度やひざの筋力が低下する、といった状態に陥ります。歩くのが遅くなった、よくつまずくようになったと感じているなら、脚が老化している疑いが。脚の老化を予防するためには、「ひざ軟骨の減少」と「脚の筋肉の衰え」に対処することが重要であると考えられています。

加齢とともに遅くなる歩行速度

脚の衰えに「軟骨成分」と「筋肉成分」が有効であることを
サントリーが実証

サントリー健康科学研究所は以前より、「脚の老化」に着目し研究を続けてきました。そして、軟骨成分と筋肉成分を同時に摂取することが、歩く速度の上昇や筋力の増加、さらにひざ関節の痛み緩和といった脚の衰えに有効であることを実証しました。

「筋肉成分」と「軟骨成分」を摂取した効果とは?

実験では、ひざ関節の痛みと同時に、歩行速度の低下を感じている40歳から75歳未満の男女100名の方を2グループに分け、筋肉成分(イミダゾールペプチド)と軟骨成分(グルコサミン、コンドロイチン、II型コラーゲン)を含む食品を摂取したグループと、摂取しなかったグループで、筋肉やひざ関節への有効性について比較を行いました。

※実験内容......ひざ関節の痛みと同時に歩行速度の低下を感じている40歳から75歳未満の男女100名の方に運動機能と関節機能の試験を実施。ひとつのグループには筋肉成分と軟骨成分を含む食品を、もう一方のグループには筋肉成分と軟骨成分を含まない食品を摂取していただき、その有効性を評価しました。

実証1 歩行速度が上昇(筋肉への有効性)

歩く速度は脚の衰えとともに低下するため、歩行速度は脚の健康状態を示す重要な指標となります。今回の実験で、「軟骨成分」と「筋肉成分」を摂取したグループでは、摂取していないグループに比べ、歩くスピードが100m相当で3.6秒も速くなる結果となりました。

被摂取グループ 摂取グループ 速度上昇!
実証2 脚の筋力が増加(筋肉への有効性)

脚の筋力は、転倒のリスクを減らしたり、歩く速さを保つ上でも重要です。脚の筋力においても、軟骨成分と筋肉成分を摂取したグループの方が筋力の増加が大きいことがわかりました。ひざを伸ばす時の筋力(伸展筋力)を比較すると、軟骨成分と筋肉成分を摂取したグループでは、筋力が3.51kg(体重60kgの場合)強くなりました。これは座った状態で2リットルのペットボトル約1本半分を両脚で押し上げる筋力がついたことになります。

被摂取グループ 摂取グループ 筋力アップ! 平均値+− 標準誤差(摂取前からの変化量を図示) 摂取グループn=23、被摂取グループn=25 摂取前後比較:Dunnett'stest(**p<0.01 vs 摂取前) ※ひざ関節の痛みを特に感じている方を対象とした解析

脚の老化に立ち向かうため、サントリーの研究はこれからも続きます

脚の老化による衰えをおさえるために、私たちがたどり着いたのが、“筋肉成分”と“軟骨成分”の組み合わせでした。今しっかり歩けるということは、生涯の歩みをつくるということ。これからもサントリー健康科学研究所は、脚の老化に対する研究に取り組んでいきます。